soccerwindow2
動画作成 †
このページでは,主にLinux環境におけるsoccerwindow2を用いた動画作成方法を説明します.
概要 †
soccerwindow2には,ログファイル再生時のスナップショットを画像ファイルとして保存する機能があります.
更に,指定したサイクル間のデータを一括して画像ファイルへと保存できます.
その際,ファイル名には自動的に連番が振られるので,それらを結合することで簡単に動画ファイルを作成することが出来ます.
必要な区間を指定できるので,プレゼンテーションのためのパワーポイントなどに埋め込む動画作成に役立ちます.
必要なもの †
以下のプログラムを必要とします.
- soccerwindow2 1.0.0 or later
- mencoder(MPlayer付属のエンコーダソフト)
最近のディストリビューションであれば,MPlayerをインストールするのは簡単だと思います.MPlayerのインストール方法に関しては,各ディストリビューションの情報を参照してください.
手順 †
連番画像ファイルの作成 †
- soccerwindow2で動画にしたいログファイルを開きます.
- メニューの「View」→「View Preference」で設定ダイアログを起動し,画面表示設定を変更します.
最低限,「Canvas Size」の項目で保存される画像ファイルの解像度を設定し,出力画像ファイルの解像度と必要な動画の解像度とを同じ大きさにしておきます.
- メニューの「File」→「Save Image」で画像保存設定のダイアログが開きます.
ここで,以下の項目を設定します.
- 保存するサイクルの範囲
「Select All」ボタンを押すと,ログファイルに含まれる全てのサイクルを自動的に選択します.
- ファイル名のプレフィックス
生成される画像ファイルの名前は「ここで表示している文字列+5桁の連番+拡張子」となります.
- 画像ファイルのフォーマット
「PNG」がお薦めです.
- 保存先ディレクトリ
保存先ディレクトリを変更する場合は,そのディレクトリが存在しており,書き込み可能であることを確認してください.存在しない場合は先に作成しておいてください.
- 「Create!」ボタンを押すと画像ファイルの作成が始まります.
経過のダイアログが表示されます.ダイアログ上のキャンセルボタンを押すと,画像生成を中止できます(反応が鈍いですが).
画像ファイル作成中は,キャンセル以外の操作は何も行わないようにしてください.
連番ファイルから動画ファイルを作成(mencoderを使用する場合) †
連番の画像ファイルが上手く作成されれば,後はmencoderコマンドで画像を結合するだけです.
mencoderのオプションでは以下の2つを正しく指定しなければなりません.
以下の例では,「output.avi」というMPEG4ファイルが生成されます.
"mf://*.png"は入力元となる画像ファイルを意味します.
"w=1980:h=720"で画像ファイルの解像度を指定します.
"fps"は1秒間中のフレーム数(frame per second)で,再生速度をシミュレーションと同じにするためには秒間10フレーム(1秒に10サイクル)を指定します.
"type"で入力元画像のフォーマットを指定します.
その他のオプションを変更する必要はありません.
他の圧縮フォーマットを使用することもできます.
無圧縮のAVIファイルを作成するには以下のようにオプションを与えます.
mencoderの使用方法についての詳細は,以下のリンク先の情報を参考にしてください.
連番ファイルから動画ファイルを作成(ffmpegを使用する場合) †
画質を落とさずにQuickTime動画を作成する例:
$ ffmpeg -r 10 -i "image-%05d.png" -qscale 0 -r 10 output.mov
"-r"オプションが2回必要.前者は1秒間に使用される画像の数,後者は1秒間のフレーム数.
画質を調整したい場合は"-b"オプションを使用すればよいらしい.
作成例 †
- (2018-04-12) ffmpegの例を修正
- (2012-08-01) ffmpegの例を追加
- (2009-07-10) soccerwindow2の仕様変更に合わせて改変
- (2006-08-24) 新規作成